2014年12月3日水曜日

2014ぼらんてぃあランチセミナー【フードバンクの取り組みについて~「もったいない」から「ありがとう」へ~】

1203日(水)、英和ボランティアセンター主催による「2014ぼらんてぃあ・ランチセミナー」を開催しました。

今回は、NPO法人 フードバンクふじのくに事務局次長の鈴木和樹さんにお話ししていただきました。また、13名の学生及び8名の教職員の計21名が参加して頂き、とても嬉しい気持ちで一杯でもありました。


「フードバンク」とは品質には問題のないものの、やむえなく処分されてしまう食材を企業や農家などから無償で提供していただき、支援を必要とする福祉分野の施設・団体(障がい者施設、路上生活者施設など)に、必要な食品を寄贈する活動をしています。また1960年に米国で生まれ、日本での草分けは、2002年東京のセカンドハーベスト・ジャパン」全国各地に活動を行なう団体が増えてきています。尚、「フードバンクふじのくに」は今年5月に静岡県内の福祉団体や生協組織など10を超える団体で結成されています。


フードバンクが立ち向かう社会的課題は、食品廃棄量の問題で日本では、年間1,800万トンの食品廃棄物が排出。このうち、本来食べられるのに廃棄されれいるもの、いわゆる「食品ロス」は、年間は500800万トン含まれると推計。(平成21年度)日本の食品ロスの大きさは、世界全体の食糧援助量の約2倍。日本がODA援助しているナミビア・リベリア・コンゴ民主共和国3カ国分、ゼネガル1か国分の食糧の国内仕向料に相当。また、生活保護費の問題で静岡県でも約439億円(平成23年度)県の税収の約8%にあたる。年間で県民あたり1人あたり約11,000円の負担。日本全国 約3.3兆円(平成22年度)

フードバンクは「もったいない」を「ありがとう」へ変える活動です。食品の寄贈を受ける際にフードバンクに利用する食品は、中身には何も問題のないが、外箱に傷がついた又は印字ミスをしてしまい、売り物にならなくなった商品。収穫シーズンに取れ過ぎてしまった農産物の過剰品や、サイズが合わない為に売れない規格外品。生産工場で欠品を出さない為に作られた余剰品。官庁や企業が、職員のために備蓄した防災品のうち、期限が迫ってきたもの。賞味期限まではまだ間があるが、小売店などで販売する期限が切れてしまったものを転売防止や商品管理の徹底の約束、貴社からは品櫃の保障をしていただき、寄贈品名、数量、賞味期限、寄贈理由、保存方法などの情報をいただき同意書を結んでいるとの事でした。

個人の方へ食料品の寄付ををお願いし、お米やパスタ、缶詰、フリーズドライ商品、インスタント食品、レトルト食品、調味料、お菓子、飲料など、原則として、常温保存できるもの(賞味期限が1か月以上残っているもので未開封の物に限る)の寄付をお願いしているとの事です。また、ボランティアスタッフとして食料品の仕分けや、食料品の配達などで、ご協力頂ける方を募集しているとの事でした。

フードバンクを利用することで、利用のメリットは生活困窮者の食を確保することによる生活の向上、生活保護費の抑制、食品ロスの削減による環境負荷の軽減、企業の処理コストの削減、せっかく作った食品を捨てずに済み、生産者のモチベーションの低下を防ぐとまとめでおっしゃられていました。市内の何店舗かのスーパーでもフードドライブ運動に参加しているとの事で、回収箱には来客が持ち寄ったツナ缶や醤油、ハヤシライスのルー、ホットケーキの粉末などが投函されているとの事です。
 
 
皆さんも自宅にその様な食料はありませんか?是非、フードバンクに協力頂ければと思います。貴重なお話しと、学生の参加を受け入れて下さいました鈴木さん、ありがとうございました。これから学生たちが何らかの関わりを持たせていただければ嬉しく思います。
関心のある方は、ボランティアセンターまでお問い合せ下さい
 

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