2013年3月31日日曜日

英和ボランティアセンターが変わります!

英和ボランティアセンターの場所が、B棟から新館4階に移動しました!

3月下旬に引っ越しをし、ようやく事務所の中が片付いてきました。部屋の広さはこれまでの約半分。これからは同時に複数のグループがミーティングや作業で使用するのは難しくなってしまいましたが、近くの教室や会議室を活用させていただきながら、機能的に活動ができればと思います。コンパクトにまとまったお部屋になりましたので、工夫して上手にご活用いただけるといいですね。見晴らしもよく、とても快適な環境!ぜひ覗きにいらして下さい!!


して、4月からはコーディネーターが新任の職員に替わります。
新しい事務所・新しい職員で取り組まれるボランティアセンターの事業に、今後ともご支援ご協力いただけますようよろしくお願い致します。

これまで、とぎれとぎれのブログをお読みいただきありがとうございました。
新任者によるブログも引き続きご愛読下さい!

英和カンボジアツアー⑤

カンボジアツアー報告の第五弾です。
今回のツアーでは、本当にたくさんの方々にご協力いただき、観光旅行では味わえない貴重な体験、素敵な出会いがありました。

学校訪問では、子ども達のためにおやつを分けようと考え、大学芋手作りを計画。全校生徒700名分で使うのは約45kgの大量のサツマイモ。これらを洗ったり切る作業は、思っていたよりもたいへんな労力でどうなることかと心配しましたが、ラタナさんのご家族や親戚の方が協力して下さったおかげでまずは下ごしらえができました。
次の工程、サツマイモを揚げたり包装する作業では、ホテルの厨房をお借りできたばかりか、真夜中までかかった作業をなんと当直のスタッフの方が手伝って下さったのでした。みんなヘトヘトになりながらの作業でしたが、無事完成し子ども達に分けることができてよかったです。
ホテルの手配、材料の調達、学校との連絡調整など、現地での必要な準備は、ラタナさんのお兄さんがご協力下さいました。
シェムリアップ市内での移動を引き受けて下さったのは、ラタナさんのお友達のドライバーさん。早朝や夜遅くの移動、遠距離の移動など、随分とご無理をお願いしてしまいましたが、いつも快く、安全運転で案内していただきました。
トンレサップ湖にある水上学校にも行って来きました。移動のボートの中ではカンボジアの歴史などを学ぶ小さな勉強会。複雑な背景を知り、いろいろと考えさせられる機会となりました。
 プレイベンのホームステイでは、同じ日程で現地を訪れていた京都外国語大学の学生さん達との交流もありました。
世界遺産のアンコール遺跡群の見学は短い時間となってしまいましたが、迫力ある遺跡を間近に見ることができ、とても感激しました。
このツアーを支えて下さいました多くの皆様、本当にありがとうございました。改めて感謝申し上げます。そして、一緒にツアーを企画し、現地での全日程で案内をしてくれたラタナさん、本当にお疲れ様でした。
参加メンバーは、帰国後に早速ツアーを振り返る機会を設け、これから何か自分たちにできることをやっていこうとグループを作ることになりました。今後のメンバーの動きにぜひご期待下さい!

さて、メンバーが日本に帰った後、一人母国に残ったラタナさんが、井戸の看板を設置してくれました。デザインは、みんなで考えて日本から送ったもの。
今回の訪問で贈った2基のあと、食物学科卒業生から寄付をいただき、『HAPPY water well』は現在3号までできています。
これから、また次の井戸ができるよう支援を続けていけるといいですね。

英和カンボジアツアー④

少し間が空いてしまいましたが、カンボジアツアー報告の第四弾です。

“文具&スポーツ用具を直接子ども達に届ける”という大きなツアー目的の一つが、現地滞在最終日に実現しました。ツアー日程に間に合うよう1月に船便で物資を発送したものの、滞在2日目の学校訪問には間に合わず無理かなと諦めかけていたところ、プレイベン訪問中に無事シェムリアップの郵便局に届いたのでした。
最終日の遺跡見学の時間を削り、朝一番で荷物を受け取り、再度コンポントコウ小中学校へ出発!
授業時間にもかかわらず子ども達がすぐに集まってきて、大きな段ボールに興味津々。
荷物の中にあったボールや長縄を使って、早速一緒に遊び始めました。
子ども達はもちろん、先生方もたくさんの物資の寄贈をたいへん喜んで下さり、一緒にスポーツを楽しむこともでき本当によかったです。
これでツアーの目的を全て果たすことができ、大満足の最終日となりました。

2013年3月12日火曜日

英和カンボジアツアー③

ボランティアセンターが実施したカンボジアツアーの報告第3弾です。

このツアーの三つ目の目的は、2010年に学内で募金等で集めた資金を現地のNGO団体MAKE THE HEAVENの「My井戸大作戦」に託して贈った井戸を見に行くことでした。
井戸が作られたのは、カンボジアの首都プノンペンから東に車で約3時間離れた、プレイベンにある村。現地3日目の午後にシェムリアップから長距離バスで約7時間かけてまずプノンペンに入り、翌日(現地4日目)朝、ワゴン車で村に向かいました。
村への訪問のコーディネートをして下さったのは、MAKE THE HEAVENのスタッフ、高橋さん。村でのホームステイを含めた1日半の行程にも同行して下さり、NGOの活動の紹介や私たちが知らないカンボジアの一面など様々なお話を聞かせて下さいました。
ホームステイは、同会が設立した小学校の校長先生を務めている方のご自宅。同じ敷地内に学校があり、子どもたちが私たちの到着を賑やかに出迎えてくれました。
土曜日の午後でしたが授業が行われており、ちょっとだけ見学させていただきました。
 授業見学や子どもたちと遊んだあと、ここからまた車と徒歩で約1時間かけて、井戸が作られたお宅を訪れました
事前に私たちの訪問を伝えていただいていたため、ご家族で迎えて下さいました。2年経ち、子どもたちはずいぶん大きくなりましたね。生活が便利になった様子を聞くことができて、とても感慨深いものがありました。
近所の人たちも何事かと集まってきて、大勢での記念撮影となりました。
このお宅の近隣でも、同会が贈った井戸を何基か見ることができました。2004年から支援している井戸は合計800基を超える数となったとのことで、これからしばらくは新規作業ではなくそのメンテナンスにかけていくのだそうです。私たちの井戸も、ご苦労をおかけしますがメンテナンスしていただいて、末永く使っていただけるといいですね。


2013年3月11日月曜日

英和カンボジアツアー②

ボランティアセンターが実施したカンボジアツアーの報告の続きです。

このツアーの二つ目の目的は、水道が普及しておらず衛生的な水を得ることが難しい村の家庭に井戸を贈ることでした。現地2日目、小中学校訪問を終えたメンバーは昼食のあと、その井戸の様子を見にお宅を訪問しました。
今回の井戸は、ボラセン学生スタッフが募金活動や楓祭の模擬店収益などから蓄えてきた資金と、ツアー参加者からの協力、そして大学後援会チャリティ公演からの寄付などで事前に2基を贈る目途をたて、ラタナさん(カンボジアからの留学生)のお兄さんが設置の準備を進めてくれていました。

1基目は既に完成しており、ご家族とこの井戸を一緒に使う近隣の皆さんで私たちを迎えて下さいました。
井戸ができる前は、洗濯などは家の前の道路を隔てて流れる川を使い、また食事に使う水は、離れた池に汲みに行っていたとのこと。この川は、決して澄んだきれいな川というわけではありません。濁った川の水を見て、誰もが複雑な思いを感じ、少しでもきれいな水でお洗濯や食器洗いができるようになったことを嬉しく思いました。
別の1基は、ようやく水脈に当たり、ポンプが設置できるようになったところでした。
現地の職人さんに交じって、学生たちも少しだけお手伝い。
セメントを捏ねて、ポンプの基礎部分に流し込む作業を一緒にさせていただきました。
 カンボジアは熱帯モンスーン気候に属し、1年を通じて日本の夏の気温が続きます。訪問した時間は午後ということもあり、最も暑い時間帯。強い日差しの下で、あまりたいへんな作業をすることはできず残念でしたが、作業の様子を見ることができ、少しでもそこに関わることができてよかったです。
このツアーでは日々、水の大切さや便利にそして安心して使える水道のありがたさを実感させられました。
現地では、まだまだきれいな水を使うことのできない家庭が多いとのこと。私たちができることは、まだまだありそうです。

2013年3月8日金曜日

英和カンボジアツアー①

英和ボランティアセンターでは、2月26日(火)~3月5日(火)の日程で、カンボジアツアーを実施しました。
参加者は、一時帰国するカンボジアからの留学生・ラタナさんを含めた学生・教職員の総勢10名。 このツアーは、これまで行ってきた国際協力の取り組み先の現地の様子を実際に見させていただき、今後の活動につなげていくことができればと企画し、様々なプログラムを組み込みました。 盛りだくさんの内容ですので、何回かに分けてその様子をお伝えできればと思います。
今回の訪問の目的の一つには、昨年暮れに集めた文具やスポーツ用具を小中学校に届け、また子どもたちと交流を図ることがありました。
訪問したのは、シェムリアップ市街から車で約1時間のところにあるコンポントコウ小中学校。約700人の生徒さんが普段は午前・午後に分かれて通っていますが、当日は作業日で午前中の登校日とのことで、全員で私たちを迎えてくれました。
現地2日目だったこの日は、1月に船便で発送した荷物の到着が残念ながら間に合わず、交流が中心。 カンボジアの言葉・クメール語で自己紹介のあと、文化・食・国技などを拡大印刷した写真を使って日本の紹介をしました。 子どもたちは、特に相撲に興味を持ったようで、力士の写真を目にしたとたんに立ち上がったり、歓声が上がっていました。
パネルシアターでは、「はらぺこあおむし」「しらゆきひめ」の2作品を上演。 白い不織布を張ったパネルに、人や食べ物などの絵がくっついたり離れたり・・・が、とっても不思議な光景だったようで、みんな注目して見てくれていました。
スポーツ交流では、準備運動をしたあとに順送球をやりました。 やり方をジェスチャーで伝えたあと、大勢の中から選抜で4チームを作り競技スタート! カンボジアでは学校の授業の中には体育はなく、スポーツをする機会はとても少ないといいます。 体を動かすことの楽しさを感じて、またみんなでやってくれるといいなと思います。
十分な食事を摂ることができない子どもたちが多いとのことで、前日にみんなで夜中までかけて作った大学芋と、コンデンスミルクたっぷりのパンも分けました。
約2時間のプログラムはあっという間に終了!
同じ敷地内にある幼稚園の先生は、パネルシアターを実際に見ることができて、これから活用できそう!と、とっても喜んで下さいました。教室の中を案内しながら、もっともっとこうした教材がほしいということも話されていました。
ここで見たこと、聞いたこと、感じたことから、日本に帰って私たちができることがいろいろと考えられそうですね。

☆パネルシアターは、ツアー参加者以外に4人の学生さんが制作の協力をしてくれました。
 皆さんのおかげでとても素晴らしい上演ができました。本当にありがとうございました!