2011年5月11日水曜日

学生ボランティアいわて応援隊

東日本大震災での被災地支援の一環として、「しずおか学生ボランティアいわて応援隊」(主催:静岡県社会福祉協議会)の派遣が実施され、前半(4/27~5/4)、後半(5/2~5/9)の2グループが岩手に行って来ました。英和からは、前半8人、後半6人の計14人が参加し、第一陣にはボラセンの職員も同行させていただきました。
今回の派遣は、3月から岩手県宮古市および山田町で支援活動に入っている同会が、学生たちに被災地で起きている様々な困難や課題、また可能性等と向き合い、自分のこととして考える機会を提供しようと企画されたものです。


第一陣の参加の様子から一部ですがご報告です。

4/27(水)静岡県総合社会福祉会館にて、同じ期間に活動する一般参加の30人を加えての出発式。
参加者を代表して英和生の園田君(人間社会学科4年)が決意表明を述べてくれました。

一陣のメンバーは、英和生の他、浜松大学、静岡福祉大学、静岡県立大学の学生さんたち、総勢26名と同行者2名。 午後3時に出発したバスは、翌日6時半過ぎに宿舎となる岩手県住田町にある五葉公民館に到着しました。
この宿舎は、『いわてGINGA NET~いわてを応援する大学生たちのネットワーク~』が活動拠点としてお借りしたもので、県外から活動に訪れる大学生のためにも解放して下さっていて、静岡の学生も拠点として使わせていただくことができました。
~現地での活動から~
第一陣は、山田町災害ボランティアセンター(VC)での活動と、日本ユニセフが実施する事業への協力が中心となりました。 宿舎のある住田町から山田町災害VCまでの道のりは、大きな被害を受けた釜石市・大槌町を通ります。延々と続く激しい被災現場を、毎日見ながらの往復となりました。 VCでは、支援物資の整理、清掃活動、在宅で生活されている被災者の方々のニーズ調査、瓦礫の除去などの役割をいただくことができました。

町全体の支援物資の集積場所となっている物資センターには、様々な物資が大量に届けられます。会場として使われている公民館のホールで、品目ごとに必要な時に必要な物を持ち出すことができるようにしたいとの要望に、試行錯誤しながら荷物の整理。
人手が足らず届いた物資の整理がなかなかできていなかったため、センターの運営担当の方は、少し整理がついたことで使いやすくなると喜んで下さいました。災害VCに届けられる物資の中は、既に配布の必要のない物も出てきており、それらの数量を確認して物資センターに運ぶ準備を行いました。災害VCとして使われている「山田P&G海洋センター」周辺の清掃活動。海岸近くに位置するため、センターの裏手まで上がってきた波に運ばれた漁業関係の資機材が散乱しており、それらを拾い集めました。 ニーズ調査で地域を廻らせていただく際に持参する、こいのぼり作り。季節を少しでも感じてもらえればとお渡しすると皆さんとても喜んで下さったそうです。ヘルメットなどの装備を調え田圃の瓦礫の除去活動。流れ込んだ丸太の除去などもあり、体力的にハードな活動となりましたが、一緒に活動した一般参加の方々と力を合わせて精一杯取り組みました。
5月3日に活動させていただく「ユニセフこどもバス遠足」の研修に参加。
この遠足は、被災地の子どもたちの心のケアの取り組みの一つとして、子どもたちが安心して遊び、楽しむ場を提供すべく企画されたものです。
研修では、ユニセフの紹介、遠足企画の概要、そして心のケアにつながる子どもたちとの関わり方についての講義などを受けました。
岩手での最終日(5/3)は、盛岡動物公園で、ユニセフの活動に参加。宮古市・山田市から訪れた「ユニセフこどもバス遠足」の子どもたちを迎え入れ、約3時間半を楽しく過ごしました。
夜のミーティング。体育館で1日の振り返りなどを行いました。 皆、この場だけの経験で終わらせてはいけないという思いを強く持ってくれていました。
被災地の復興に向けては長い期間の支援が必要となります。
これから私たちに何ができるのか、メンバー一人ひとりが考え行動していくことができればと思います。学生たちの活躍に乞うご期待です!

0 件のコメント: