2018年1月10日水曜日

ボランティア講演会を開催しました!

新しい年の幕開けを皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本年も、学生たちの活動そしてボランティアセンターへのご支援をどうぞよろしくお願い致します。

1月10日(水)、ボランティア啓発企画としてボランティア講演会を開催しました。
講演会では、NPO法人「静岡県補助犬支援センター」理事の川口綾さんを講師にお招きし、「障害を持つ人へのサポート~身体障碍者補助犬のことをもっと知ろう~」と題し、補助犬の普及・啓発活動の取り組みなどをお聞かせいただきました。今日は、ニーナちゃんと言う8歳メスの補助犬を連れて来られていました。


川口さんは、2000年に交通事故により失明をしました。最初は埼玉県で白杖を使って歩行やパソコンや点字によるリハビリをしましたが、地元に帰って来て、点字ブロックや歩道が無かったり、側溝の蓋が無くて80㎝の側溝に落ちた事もあったとの事でした。その事から2年間引きこもり生活になり、外出する時はガイドヘルパーや家族に頼み、本当に窮屈な思いをして来たともおっしゃられていました。そこで、盲導犬の勧めがあり、本来なら犬が好きでは無かったのですが、外出の不便さや、周りからの勧めにより、1つの手段として挑戦してみたいという事から2002年に盲導犬と歩き始めました。そこで、補助犬と共に歩み始めると、好きな時に外出出来る便利さと補助犬は体の一部である喜びを話しておられました。しかし、まだまだ、補助犬が入れる施設が少なかったり、お店の中で、上司は補助犬の理解があっても、バイトをしている人には伝わっていなかったりと言うことがあるので、もし接客業のアルバイトをしている学生がいましたら、是非補助犬を連れている方がいらしたら、快く迎えて下さいと学生に呼びかけていました。


また、講演の中で、2名の学生に講壇上に上がってもらい、実演をして下さいました。盲導犬は、ハーネスを持っている時はお仕事中である事から、学生に右後ろに立ってもらい、川口さんへ右や左と声で指示をし、川口さんが英語で犬に指示を出してステージ1周回る実演をして下さいました。さらに、ハーネスを持たない時は補助犬が仕事中で無い事から、学生の左腕を借りて学生に指示を出してもらい、楓ホール内を1周回る実演もして下さいました。補助犬の奥深さを学生は感じる事が出来たのではないでしょうか?



補助犬は静岡県の中では盲導犬47頭・介助犬3頭・聴導犬3頭が現在活動をし、健康管理が大切である事を訴えておられました。その中でもワクチン接種などしなければならない事から、補助犬普及の為に基金の呼びかけをし、講演終了後に多くの学生が基金に応じて下さいました。学生の温かい善意の基金である6,360円を学生を通して川口さんにお渡ししました。今回の講演を機会に、3月に行われるイベントにボランティアをお願いしたいとの依頼もしておられました。また、ガイドヘルパーの資格も4日間で取れるので是非資格を取ってみてはいかがでしょうか?ともおっしゃられていました。


川口さんには補助犬を連れて慣れない場所においでいただき、貴重なお話をしていただけたことを改めて感謝いたします。本当に有難う御ざいました。

NPO法人静岡県補助犬支援センターホームページ
http://hojoken.canariya.net/

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